2020年5月3日日曜日

2020.5.2

自粛が延長されることに対して、鈍いふりしてたけれど結構やられていたことに気付く。
そりゃあゴールデンウィーク後に終息してるだなんて思ってはいなかった。
でも、実際決まるとズシッとくるものがある。

寝返りも打てない赤子(母乳オンリー)にプラスされる上の子たちのお母さん!お母さん!攻撃。
文昌は怪我をしたいとしか思えない行動ばかりしていて目を離すことが出来ないし、日文はわけのわからない何者かになりきっていてキツい。
例えるならめちゃくちゃに眠いのに下手な芝居を見なくてはいけなくて、その横では笑いながら自傷行為を繰り返そうとする人がいる感じ。めちゃくちゃに分かりづらいか。

上記は表層の部分。では根っこの部分はなんなのか?

・保育園などが休みの今、自分以外の大人に触れ合う機会が無い子供達への大人としての責任感。
・怪我をさせない=命を常に守らねばならない緊張感。
・3人を1人で見る時間が多いので、一人一人の満足度を満たしてあげられないもどかしさ。
・体力面においては決定的な睡眠不足。

安澄と話しながら自分の感情を整理して、出てきた問題点を解決出来るように話し合い。
根っこがわかったらあとは行動するだけなので、心も晴れ晴れスッキリした。
結局は子供達に笑っていて欲しいという親心。


今日したこと
・問題になる前の話し合い。
・テントを出して庭で簡易バーベキュー。

朝ご飯
・バタートースト(子供たちはジャムトースト)

昼ご飯
・日文作成のパエリア

夜ご飯
・安澄と文昌作成のお好み焼き

おやつに作った苺あんみつにテンションが上がる。
冷凍しておいたあんこに生活クラブの寒天とバニラアイス。
白玉団子を作って苺を乗せたら出来上がり。生活クラブis最高!!



2020年4月30日木曜日

2020.4.30

自粛して日文が2ヶ月、文昌が1ヶ月が経過した。
夕方のニュースで更に1ヶ月の自粛要請と報道されたけれど、わかりきっていたので何とも思わない。この日々に慣れつつある。

午前はご近所さんの迷惑も考えて9時から庭へ。
自転車に乗ったり砂遊びをしたり、庭いじりをしたりと各々が好き勝手に過ごす。
洗濯物の干し場にもなるからという謳い文句で購入したハンモックが、想像以上の使い心地。日文昌はブランコがわりに揺らし、十はゆりかごがわりに揺られている。

保育園から配られた種(トマト・オレガノ)とスーパーで購入した紫蘇の芽が出てきた。
雑草との区別が付かないので、携帯で調べながらの土いじり。
苗で買ってきたフェンネル・バジル・なす・ピーマンもしっかり根付いてくれたみたいで嬉しい。土に触れていると時間があっという間に過ぎるし、安心する。

山も海もこんなに近くにあるのに、自粛の看板が立てられたのでほぼ家で過ごす日々。
町内放送ではサイレンとともに呼びかけが流れ、その度に子供たちがビクッとする。
ビクッとしてくれているうちに終息して欲しいというのが一番の願い。


今日した事
・外でおやつを食べた。
・レゴでケーキパーティー。
子供達に何かしてあげようというのは早々にやめた。
そばにいるだけで充分と思いたい。


朝ご飯
おにぎり、味噌汁、半月卵、大根の塩もみ、筍とコーンのバター醤油炒め

昼ご飯
きのことベーコンのパエリア、オレンジの二層ゼリー

夜ご飯
塩豚とキャベツの煮込み、トマトソースフッジリ


2020年4月20日月曜日

2020.4.20

体力が有り余っている幼児2人と、24時間お乳を欲しがる乳児の組み合わせは相性が悪すぎる。
今回こそは混合で行こうと決めていた授乳も、十がミルクを全く受け付けなくなり母乳一本になってしまった。
保育園休みで家にいる文昌も十の授乳の様子に刺激を受けているのか、いつもよりもお乳を欲しがることが増え、片方は十、もう片方は文昌をぶら下げることが増えてきた。
乳首が出っ放しでいる光景が当たり前になりつつある。


本日した事
・YouTubeでカラオケ動画を見ながら熱唱。
子供達も歌える曲を選び、全員で大声を出したら気持ちよかった。
・尚子と電話。


朝ご飯
ご飯、味噌汁、ほうれん草の炒め物、卵焼き、鯵の干物

昼ご飯
パン、スープ、サラダ、ハッシュドポテト、目玉焼き

夜ご飯
ご飯、カブの葉のふりかけ、筍と豚肉の春雨炒め、人参葉のチヂミ、鳥手羽元と大根の煮物、ぶどう

立派な人参の葉っぱだったので、半分はチヂミに残りはジェノベーゼソースにした。

2020年4月13日月曜日

2020.4.13

十が生後100日を迎えた。
目覚めた音がするので寝室に迎えに行くと、手足をパタパタさせて1人で楽しそうにしている。しばらくその姿を眺めていると、私に気づいた十が身をよじらせながら満面の笑顔を見せた。感情ダダ漏れの十。私が好きで好きで堪らないみたい。

十が生後100日になったということは、5人家族になって100日経ったということでもある。日文は2人のお姉ちゃんになって100日。文昌は末っ子からお兄ちゃんになって100日!
今日はそんな2人にありがとう!!の気持ちを伝える日。
しっかり目を見てお礼を伝えたら「お母さんも3人のお母さんになって100日だね、ありがとう。」なんて言われちゃった。これはもちろん日文から。
文昌はぽかんとしながらも最後はおちゃらけて白目になっていて、この2人のバランスの絶妙さが日々を正常にしてくれている。



今日した事
・十のお食い初めに関する諸々


朝ご飯
フレンチトースト、餡子、ミルクスープ

昼ご飯
ドライカレー、ワカメともち麦のスープ

夜ご飯
お食い初め
・鯛の塩焼き・お吸い物・蛤のお吸い物・お煮しめ・紅白なます・すき焼き・スコップケーキ(ヨーグルトケーキ)

食べ物を口にチョンチョンするたびに嬉しそうにする十を見て、みんなが笑う光景がたまらなかった。



2020.4.12

明日は十の生後100日。
コロナの影響でお宮参りにも行けていないので、せめてお食い初めはしっかりしてあげたいと、みんなで準備を進める。
日文と文昌の時は安澄がプロッターで作成してくれたけれど、今回は子供らと一緒に手作業で。
ダンボールを切った上にちぎった折り紙を貼り付けた【100日】の文字。
今までと違って工作感たっぷりだけれど、これはこれで良い。すごく良い。


子供らが寝静まってからは料理の仕込みを。
日文の時に初挑戦した飾り切りも、上2人のお食い初めと初節句としてきただけあってずいぶん上達している気がする。
細かな作業が大の苦手なので、子供が産まれなかったら飾り切りを習得しようなんて思いもしなかっただろうな。
子供がいて出来なくなったこともあるけれど、出来るようになったことも沢山ある。



今日した事
・キッズYOGAに安澄も参加。
最初は小馬鹿にしていたけれど、やってみたら子供よりも楽しんでいた。
・十の100日の準備。
・三星の祖父母にテレビ電話。
買い物以外は外に出ずに過ごしているのは祖父母も同じ。
高齢なので不安も大きいだろう2人は孫の顔を見れると嬉しくて仕方がない様子。
早く会いたいねの言葉が日を重ねるごとに祈りに近くなってきた。


朝ご飯
パン、コーヒー

昼ご飯
サッポロ一番塩味

夜ご飯
ご飯、味噌汁、牛肉のバター焼き(おろし醤油)、レンコンジリジリ焼き、キャベツと大根の蒸し煮、じゃがバター、ワカメのポン酢炒め

ともきさんから送られてきた飛騨牛。あまりに立派なお肉なので2日に分けて堪能する。今日はコウケンテツさんのレシピで。

2020年4月11日土曜日

2020.4.11

平日も休日も無いような日々を送っているけれど、今日は土曜日。
仕事はしない!!と決めて携帯放っぽり出して家族で過ごす。

本日のメインイベントは映画館ごっこ。
ポップコーンを入れる容器作りをしたり、家具の配置換えをしたりして、気分を高めまくってから上映したのが功を奏してか、文昌も最後まで飽きることなく楽しむ事ができた。

普段は【テレビを見せる時は、家事をしたい時】なので一緒に見る事がほぼ無い。
一緒に見ると、共有できる会話が増えるので子供らも嬉しそうだった。
何かしてあげたい!って思いがちだけど、一緒に同じことをするってだけでもいいんだよね。



今日した事
・庭でゴルフもどき
・映画館ごっこ【トイ・ストーリー4】
・子供と楽しく過ごすために、専門書を読んでインプット。


朝ご飯
パン、スープ、鶏ハムときゅうりのサラダ

昼ご飯
トマトスパゲッティー

夜ご飯
菜の花としらすのおじや、生わかめのしゃぶしゃぶ、筍の梅おかか和え、ほうれん草のカレー山椒炒め、レンコンのジリジリ焼き

去年逗子に越してきてから、この時期ならではの生わかめの美味しさを知った。
今年も食べれて嬉しい。

2020年4月10日金曜日

2020.4.10

家で過ごしていると楽しみが【食】に集中してしまう。
運動不足と食欲旺盛だなんて、一番良く無い組み合わせなので、産後ということもあってか(そう信じたいだけ)過去最高の体重を叩き出している。
床に落ちているゴミを拾おうとして腹肉がつっかえた時、一瞬何が起こったのかわからなかった。絶望とはこのことか。

運動不足の日文昌も巻き込んで、出来る事は無いかしらん?と調べているとYouTubeの子供YOGAが良いらしい。
テンション高めの外人さんに合わせて体を動かしていると、子供向けとはいえなかなかにキツくて、これは効きそう!
英語のテンポが楽しいからか、日文昌もノリノリだったので、これはしばらく続けてみても良いかも知れない。


今日した事
・日文昌と一緒に十のモビール作り。
・YouTubeで子供YOGA「Cosmic Kids Yoga」
・本気でかくれんぼ。子供だからって容赦せずに本気で隠れたら、隠れている時楽しくて仕方なかった。
・テイクアウトご飯


朝ご飯
おにぎり、味噌汁、マカロニサラダ、グリルキャベツ

昼ご飯
バターチキンカレー、マトン山椒カレー(スパイスツリー)

おやつ
チャイココア(ビーチマフィン)

夜ご飯
キャロットラペ・ブロッコリーぺぺ・パテ(OHANAYA)、サボイキャベツと塩豚の蒸し煮、菜の花グリルにポーチドエッグ、カポナータ、鳥のタタキ、パン(パラダイスアレイ)

逗子のお店のテイクアウトを利用してみたら幸福度が上がった。
外食好きなのでありがたい!

2020年4月9日木曜日

2020.4.9

庭でテントを広げていたら、文昌と同じく保育園を休ませているお友達親子が覗きに来てくれた。
どすっぴんで髪はボサボサ。かろうじて着替えていたのが救いだったけれど、恥ずかしいことには変わりない。
文昌は久々に会ったお友達が嬉しくて、柵越しにハイタッチ!
その瞬間に「あ!どっちだろう?」と思わずお母さんの顔色を伺ってしまう。
コロナに対する判断基準は人それぞれだから、その行動一つで今後の付き合い方が変わってしまう恐れもある。
このお母さんとはなんとなく仲良くなれる気がしていたので、ここでおしまいになるのは嫌だった。
結果、特に気にしている様子もなく、海だったら一緒に遊べるかね?なんて話してこの日はバイバイ。
その後のメールのやり取りも心地よくて、仲良くなれそう!の勘は正しかったよう。

震災の時もそうだったけれど、こういう時に自然と気が合う人がはっきりくっきりしていくのはなんなんだろう。


今日した事
・庭にバジルとディルを植え、紫蘇のタネを蒔いた。
・テントの試し張りをして、お昼もテントの中で食べた。天気があまりに良かったのでビールもプシュッ!
・YouTubeでダンスの動画を流して子供達と本気で踊った。


朝ご飯
ご飯、豚汁、ウインナーとちくわのチーズ焼き、温野菜サラダ、アジの干物

昼ご飯
フレンチトースト、サラダサンド、マンゴーラッシー

夜ご飯
鶏醤油ラーメン(鶏ハム、水菜)、鶏皮煎餅
鶏ハムの残り汁と、鶏皮煎餅の残り油で作ったスープが絶品だった。

2020年4月8日水曜日

2020.4.8

緊急事態宣言が発令された初日。
買い出しのため車を走らせていると、手芸屋さんに開店前の行列が出来ていた。
鎌倉連売も通常営業どころか、お店の人は誰1人マスクなんてしていなくて、昨日発令された自粛要請が嘘のように思えてくる。
危機感の温度差が怖い。

職場の同僚から不安と不満の連絡が来るようになった。
医療機関で働いている身として、こういう時に休めないことや感染のリスクについては覚悟しているけれど、トップの人の考えが下にきちんとおりてこないってのは別の話。
判断出来ない気持ちもわかるけれど、同僚たちの置かれている状況を考えるとそうも言っていられない。自分の育休後の進退も考えてしまった。


今日した事
・3食のうちの1食を安澄が担ってくれるというので、朝ご飯をお願いすることにした。
・日文昌を同時に満足させつつ、十に負担の無い遊びに熱唱が加わった。大きな声で歌っても、元が保育園だった場所なので苦情は来ないはず。


朝ご飯
しめじと豆腐のお粥、トマト卵焼き、ほうれん草とベーコンの炒め物、温豆腐

昼ご飯
パラダイスアレイのパン各種、豆乳スープ(野菜多め)

夜ご飯
ご飯、豚汁、筍とセリのバター醤油、グリンピースの塩煮、筍の梅和え、鶏ハム、マカロニサラダ

2020年4月7日火曜日

2020.4.7


日文の幼稚園が休園になって1ヶ月。
今週から文昌もお休みさせて自宅保育することにした。
連日の報道で不安もあるけれど、自分たちが出来る事をしっかりして、お世話になっている人の負担を減らす行動をしていきたいというのが夫婦で話し合って出た結論。

3ヶ月と2才と4才。
3人を満たしながら外出を控えて自宅で過ごすってなかなかだけど、きっとなんとかなるなる!なってもらわにゃ困る!!
この1ヶ月の日文と十との生活で学んだ事を活かしつつ、工夫して楽しめますように。



今日した事
・食材の在庫状況を書き出して可視化。
 何を作ろうか?でストレスが溜まらないように、
 なんとなーくの献立を考えておくことにした。
・一日のスケジュールを朝にみんなに伝えて、共有。

朝ご飯
パン、目玉焼き

昼ご飯
ナポリタン、しらすと水菜のサラダ

夜ご飯
ごはん、茹でた餃子皮のポン酢和え(邦栄堂製麺)、ナスと胡瓜の酢の物、とんぺい焼き、グリル手羽中とハッシュドポテト、水菜と苺のサラダ

2020年1月15日水曜日

お産のこと

5時半頃から本格的になってきた陣痛。
しばらく湯船につかれなくなるからと風呂で身体を温めて、安澄の作ったお好み焼きを食べる。
助産院に電話し向かうことになったものの、車の中ですっかり陣痛は遠のき、着いた頃には痛みはどこへやら…
せっかく来たからと子宮口を見てもらうとまさかの7センチ。
痛くないわけないんだけどねと笑われながらそのまま待機することになった。

助産院には助産師さんが9人ほどいるのだけれど、日文も文昌もそして今回も同じ助産師さん達という奇跡。
3回目のタッグともなると、安心感も半端なくて、笑いながらお産が始まるのを待つ。
階段を上り、オロナミンCを飲み、四つん這いになったり、スクワットをしたり。

8時頃からまたしっかり陣痛がついて、7分間隔になる。
痛みの波はあるものの、あれ?こんなもんだっけ?って位の痛さで助産師さんに腰をさすられ大丈夫だよ〜と言われるたびに氷川きよしが頭をちらつく(紅白を見た方ならわかるはず)。

パンパンに張っていた羊膜が弾け、プシャーっと羊水がしぶきをあげた。
そこからググーッと腰が熱くなり、赤子の頭がしっかり下がってきた感覚が伝わったのは9:55。

そこから産まれる10:08までに3回ほどイキんだのだけど、その3回が今までには無い痛み。
安澄、日文、文昌の顔をしっかり見ながら、獣のような声を上げて赤子の生誕に臨む。
グルっと回転する赤子の動きを感じながら頭、そして肩が出ていく(不思議なものでその一つ一つの部位を股で感じることが出来た)。
頭を出した赤子は早くもホギャ〜と産声を上げ、肩が出るとあとは安澄が主導となって赤子は誕生した。

股の間から見えた赤子。
目があった瞬間にバンザーイ!と両手をあげて迎え入れる。
今まで生きてきてこんなに純粋に万歳したくなったのは初めてのこと。
日文も文昌も泣くことなく、でもちょっと固まりながらも産まれたての赤子を凝視している。
胸の上に置かれ、胎脂と羊水で魚のような感触の赤子を抱きしめる。
安澄が嬉しそうに頭を撫でてくれて、またこの顔が見れた!と嬉しくなった。

臍の緒は安澄と日文に切ってもらう。
まだドクドクと脈をうつしっかりとした臍の緒。
赤子は首に臍の緒を一巻きさせていたようなのだけれど、普通の人の倍の長さがあったので苦しまずにすんだみたい。
安澄曰く、今までで1番弾力のある臍の緒をパチンと切られて、私と赤子は別々となった。

それから赤子は安澄と子供たちに抱かれて計測室へ。
私は鏡を股間にあてがわれながら、胎盤が出ていくのを見届ける。
この時のニョロンとした感覚はなんとも言えない気持ちよさで、大袈裟だけど女で良かった!と思える瞬間。
この胎盤を切ってもらって、私と安澄。そして何故か食べたがった日文と食べる(味で言ったら文昌の時が1番美味しかった)。



産後の経過も良いので、子供たちと安澄は帰って行った。
私も赤子を抱きながらうつらうつらしていた日付の変わった12時。
突然ジョバーっと熱い液体が流れ出て、異変に気づく。
助産師さんを呼んで見てもらうと、お腹を押すたびにジャバジャバと血液が流れる。
赤子の頭くらいの血の塊もニョロン!ニョロン!と出てきたりして(これは結構気持ちよかった)、あ!これはまずいやつだと認識。
収縮剤を入れるもなかなか治らず、急遽病院へ搬送されることになった。

本当ならば怖くて仕方ない状況なんだけれど、助産師さん達の顔を見ていると安心感しかない。
言われるままにジョッキ一杯のお茶を飲み、ハイハイしながら助産院を出て車に乗り込む。
毛布に包まれながら、寒気をこらえながら、しばしのドライブに身を委ねた。

病院に着くとストレッチャーに乗せられ手術室へ。
その頃には貧血からか脳内お花畑状態で、なんだか実感が無い。
処置をしてもらい、ようやく出血が収まると知らせを受けて駆けつけてくれた安澄が入ってきた。
その時の顔がまるで迷子になった幼子のようで、今も頭から離れない。
泣きそうな顔で手を握る安澄を見ながら、もうこんな顔は二度とさせたくないなーとぼんやり思う。
その後意識を失ったりしたものの、輸血には至らず、点滴治療でしばらく病院に入院することになった。
翌朝助産院から連れてこられた赤子と再会し、ただただ静養に努める。

そして4日後。
退院許可がおり、安澄からの提案もあって、一泊だけ助産院へ戻らせてもらうことが出来た。
助産院に戻ると、助産師さん皆んなに「おかえり〜」と涙ながらに抱き締められ、胸がいっぱいになる。

今回、まだ出来ていなかった乾杯!もすることが出来た。
助産師さん、その時一緒に入院している人たちが輪になって、ビール片手にお産をねぎらうカンパーイ!
グイッと飲んだビールが染み渡って、ようやく夢見ているようなお産から現実へと戻れた。
お産って大変で、やっぱりやっぱり楽しい。