2015年7月19日日曜日

臨月(39週4日目〜6日目)

39週4日目

昼の体調が芳しくなかったけれど夜に尚子と玲子が国立まで来てくれたので夜ご飯を一緒に食べる。
産む前に、まだ自分だけとして二人に会えた事が嬉しくて、とっても自由な気持ち。
きっと家族以外で会うのはこの二人が最後になるだろうなーという思いながら、大好きな二人にしっかりと腹を撫でてもらう。
またまた腹に力が入る一日だった。

39週5日目

39週検診の為助産院へ。
体重測定・むくみのチェック・心音検査・エコーと進めるも、心音がいつもとちょっと違う。
助産師さんから時間はあるかと聞かれ、別室で30分程心音のチェックをすることになった。
検診の結果は大丈夫ということで帰宅したのだけれど、心の中はざわざわしっぱなし。
こうしている今も苦しんでいるのでは無いか?
もう陣痛とか待たなくていいから、帝王切開でもいいから、早くこの窮屈な場所から出してあげたいと祈るように腹を擦り続ける。
昼ご飯に立ち寄ったビックリドンキーでも涙は止まらず、家に帰っても止まる訳なんて無い。
安澄はここまできたのだから信じるしか無い。大丈夫。助産師さんたちは皆信用出来る人たちじゃない。と目を見ながら頭を擦ってくれる。
それに、腹の人も俺らに会いたいに決まってるんだから。と。

悪阻の辛かった時期に土屋産婦人科の先生に言われた、赤子は生命力の強すぎる寄生獣という言葉をお守りがわりとし、腹を抱きかかえながら眠った。

39週6日目
腹の人の力強いキックで目を覚ます。
大丈夫だよ!と励まされている気がして肝が据わる。
昨夜は気付くと安澄が私の腹を撫でてくれていた。
ぐっすり眠る人なので、本当に無意識にしてくれていること。
メソメソなんてしていられないなーと、家の中の気になっていた事に手をつける。
掃除にクッションカバー作り、その他諸々の配置換えを済ませた頃にはもうすっかり元気になっていた。

安澄は午後から大学の授業だったので、帰る頃に併せて駅まで迎えに行く。
臨月に39週になってから、骨盤が更に開いたからかよく転ぶようになった。
4日前に転んだ時と同じく、なんにも無い道ですってんころりん。
前から来た大学生くらいの男の子2人組が駆け寄りながら、お腹は打っていないか?と立ち上がらせてくれる。
その後、びっくりするくらいのしっかりした声で気をつけてくださいよ!と注意された。
世の中は安保条約だなんだかんだと騒がしい。
どんな未来になってしまうのかはわからないけれど、こんな大学生もいるんだから大丈夫な気がする。

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