この日の為にお受験ごっこをしたりして練習を重ねてきたけれど、ごっこのレベルは超えられないままに当日を迎える。
いつもとは違う独特な雰囲気に緊張し、不安そうな日文。
ここ一番のガッツポーズを送り、教室を後にした。
ここからはもう日文が頑張るしかない。
体育館で待っていると、パタパタと足音が近づき、最初に終わった子どもたちの組が帰ってきた。
日文の受験番号は最後の方なので、まだまだかかりそう。
持ってきた本を片手に読みふけること2時間。
ようやく日文たちの組が帰ってくる。
最後にみた不安そうな日文はすっかりいなくなり、シャンっと背筋を伸ばしてスキップまじりで歩いている。
その姿のなんと晴れやかなこと!
他にも数名子どもたちがいるはずなのに、焦点が日文だけにあたって、日文だけが鮮明になる。
この時のこの感覚はいつぞやもあったな・・・と記憶を手繰り寄せ、ああお宮参りだと思い出す。
その時も肩の荷がおりたような、日文と距離が出来たような感覚になったのだけれど、今回も改めて日文と対峙するような新鮮な気持ちになった。
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